韓国の駐車はすごいです。
1.当たり前の二重駐車
韓国の駐車の何がすごいかって、二重駐車をするんです。
この二重駐車は決して珍しい光景ではありません。
上記の画像は2015年に私の父が韓国に来たときに、あまりの驚きに写真で残しておこうと撮影したものです。夜に撮影したものなので画像が暗くて済みません。マンションに住んでいたので、夜になると仕事から帰ってきた方達の車がずらっと並び、飽和状態です。でもなんとか場所を見つけてみなさん駐車をします。たまには駐車する場所を探して、マンションの周りをぐるぐると何周も回ることもあります。
上記画像の駐車を上から見ると下の画像のような感じです。子供のおもちゃで再現してみました。

私は見慣れていたので何も思わなかったのですが、日本では絶対にあり得ない光景です。
2.車庫証明が必要ない
何でこんな駐車事情になっているかというと、韓国は車を購入する際に車庫証明が必要ないんです。日本のように車庫証明がないと車を購入できない制度を作ろうと試みたことはあるようですが、反発されて実現しなかったようです。ここまで来ると今更車庫証明の制度はちょっと難しそうです。
マンションなどでは建設当初は十分に足りていた駐車場も、車に乗る人が増えてくると駐車場の空きがなくなり、それでも車庫証明が必要ないので車はどんどん増えていきマンションの敷地内は車であふれかえる。
韓国は車庫証明が必要ないので、夜になっても道ばたにもあちこちに車が駐車されています。その分だけ道路は狭くなります。一軒家で自分の家の敷地内に駐車場があっても、何故か道路に駐車をしている人達もいます。
画像では横列駐車の前に縦列駐車をしていますが、少し広い道だと縦列駐車の横に、更に縦列駐車をしている二重駐車も見かけることがあります。
3.サイドブレーキはN(ニュートラル)
ところで、ちょっと疑問に思いませんか?
横列駐車をしたとします。出勤時に自分の車の前に縦列駐車をされていたら、車を出せませんよね?
でも、そこは大丈夫なんです。
二重駐車をするときに縦列駐車をしている車、下の画像の赤で囲んだ車達のことです。

このように駐車をする場合は、サイドブレーキをP(パーキング)にせずに、N(ニュートラル)にしておきます。
そうするとどうなるかというと… サイドブレーキをN(ニュートラル)にした車を押すと、動くんです!
車を押している光景も日本では滅多にお目にかかれませんよね。
車を押すなんてすごい大変そうに感じますが、そうでもないんです。体重をかけて前にグッと押せば、女性でも動かせます。ある程度の力は必要ですが、思ったほど重くは感じません。私もやってみたのですが、一度動き出すとスーッと進みます。私の父も試しに押してみたそうですが、意外と簡単に動いたそうです。ジョン様(韓国人の夫)は冬の朝の車が冷たくなっている時や、汚い車を移動するときは片手で押していました。片手でも押せるくらいの重さです。
これは日本では出来ないちょっと面白い体験でした。
ちなみに坂道でN(ニュートラル)にして居ると車が動いてしまうので、平坦な場所でしか出来ません。
4.フロントガラスには必ず携帯電話番号が記載してある
そしてまた疑問…
もしサイドブレーキをP(パーキング)に入れている車が居たらどうするか?
たまに居るんです。こういう迷惑な車が。
でも、これも大丈夫なんです。
車のフロントガラスのところには必ずその車の持ち主の携帯電話の番号が書いてあるので、そこに電話して、車をすぐに退けて欲しい旨を伝えれば良いんです。個人情報大公開です。
退かして欲しい車の持ち主が近くに居ない、またはすぐに来れない場合は仕方がありません。もしそんなことがあったら他の手段を考えるしかありません。
ちなみに、韓国ではミニバンはほとんどない(2018年末)のですが、SUVは結構見かけます。SUVの場合はちょっと重くて動かせない女性も居るようです。その場合には電話がかかってきます。
「あの・・・車が重くて動かないんですけど・・・」と。
5.おわりに
韓国の駐車事情いかがでしたでしょうか?
もし韓国に行って機会があったら、思い切って車を押してみてください。その際、前にある車にぶつけないようにご注意ください。
今日も素敵な一日でありますように。
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